断熱材

セルロースファイバーの特徴

結露知らずの家

結露知らずの家

マツオ設計は断熱材に「セルロースファイバー」を使用しています。
欧米の住宅は50 年・100 年住宅と言われています。
日本においては、古き良き建築が多く現存する中、現代の日本の住宅寿命は20 年から30 年程度です。
その原因の1 つとして「壁内結露」が挙げられます。
昔は、日本の高温多湿な気候に合った建物が造られていました。例えば「土壁」。土壁は吸放湿効果が非常に高い素材のため、結露を起こしにくくします。
ところが、現代の日本の住宅のほとんどは「グラスウール」という断熱材を使用しており、この断熱材では壁内結露( 室内外の温度差が大きいときに窓際に水滴が発生する現象が壁の中で起こること) が発生しやすくなります。「グラスウール」は、吸湿性能はありますが、放湿性能が少ないため、湿気により膨張し、壁の内部で結露が発生してしまいます。その結露によって柱にカビが生え、腐りやすくなり、家としての機能を失っていくのです。
壁内結露を防ぎ、長持ちする住宅を実現するためには、吸放湿効果を持つ断熱材が不可欠でした。そこで力を発揮するのが、「ファイバーエース(セルロースファイバー)」。ファイバーエースは吸湿と放湿を合わせ持つため、湿度を一定に保つことが可能となります。「壁内結露」を防ぐばかりでなく、乾燥や高湿度のジメジメした感じを抑え快適な生活をご提供いたします。ファイバーエースはいわば、土壁にとってかわる断熱材と言えるのです。
「セルロースファイバー」の特徴は大きく5点あります。

①断熱:熱の出入りを軽減する断熱材

綿状のファイバーエースは隙間なく、密度55kg/㎥という高密度で施工するため、断熱欠損が少なく、高い断熱性能を発揮します。夏は外部からの熱の進入を抑え、冬は室内の熱を逃
しません。よって、家の中の温度差が少なく、快適な住環境を創り出します。
また、その高い断熱性能により、光熱費等のランニングコストを抑制することができます。

②防火:火から家を守る断熱材

含有率20%のホウ素系薬剤を含んでいるため、他社製品と比べて約4 倍含まれており、高い難燃性をもっています。ホウ素系薬剤は吸着すると一瞬にして相手から水分(正しくはマイナスイオン)を奪う性質があり、乾いた相手(この場合新聞紙)はすぐ燃えます。表面だけが燃えると今度はホウ素系薬剤がまた水を相手に戻す性質があるため、それ以上燃え広がりません。(自己消火性)

③防虫:虫が寄りつきにくい断熱材

ファイバーエースには、ホウ酸団子でお馴染みのホウ素系薬剤が入っており、ゴキブリさえ嫌う防虫(殺菌)効果があります。ゴキブリ以外に、カビ、ダニ、ネズミ等の多くの害虫を寄せつけにくくなります。また、ファイバーエースは他社製品の約4 倍のホウ素系薬剤の含有率20%を誇るため効果も絶大です。

④調湿:吸放湿する断熱材

原料が木質繊維のため、湿気を吸ったり吐いたりしてくれます。(調湿機能)
そのため、建物は常に快適な湿度に保たれ、乾燥しすぎた状態やジメジメした不快な状態、構造体の腐りを防ぎます。また、結露から家を守る効果もあります。
その吸放湿性能は、土壁に代わるほど優れており、日本の気候にとても合うといえます。

⑤遮音する断熱材

ファイバーエースの多孔性と高密度充填の施工により、車の音や話し声などの騒音を吸収し、外側から室内へ伝わる音をやわらげます。その防音効果は、アメリカで空港周辺の吸音材として使われるほど優れています。セルロースファイバーを使った遮音構造は国土交通省から認定を受けています。(界壁の遮音試験)

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